あん摩マッサージ指圧師が活躍し尊敬される世の中にしたい

 
はじめまして。日本あマ指医学会、代表の稲田靖人です。

私は平成15年にあん摩マッサージ指圧師(以下あマ指師)免許を取得し、現在は東京吉祥寺に治療院を構え、保険は扱わず自費のみで施術を行っています。

ベーチェット病という進行性の目の病気で視覚障害者となり、盲学校を卒業にてあマ指師免許を取得したのですが、現在の業界やあマ指師が置かれた状況に複雑な感情を抱いています。

 

人の体を触る以上、然るべき資格が必要なはず

 
あん摩マッサージ指圧師免許というのは、あマ指師法制定当時一般的に行われていた療法名をつなぎ合わせたもので、決して「按摩・マッサージ・指圧だけ」を行うための免許ではないと私は考えています。

もし現代に法改正が行われ、同様に名称が変更されたなら、「あん摩マッサージ指圧カイロプラクティック整体師」などのようになるのではないでしょうか。

だから私はあマ指師は「手技療法師」のような名称が適切だと考えています。
 

しかし鍼灸師や柔道整復師どころか、手技療法には国家資格すら必要ありません。

裁判所の決定で、患者さんに危害を加えなければ免許(国家資格)を持たない者でも施術してよいことになっているからです。
 

国家資格はなくても、体の知識を持っていることが「資格」である。

それが現状です。

でも、別にそれはいいんです。

実際、資格がなくても医師よりも体のことに詳しいんじゃないか?という人を多く知っていますし、そういう人は多くの人を救っているからです。

 

問題は怒りすら覚えるあマ指師の地位の低さ

 
インターネットのQ&Aサイトで次のような質疑応答を見つけました。
(言い回しは少し修正していますが、内容はそのままです)

 
【質問】
鍼灸師 あマ指師 取るならどちらが良いか?
 

【回答】
マッサージオンリーは間違っても辞めたほうがいいです。
だってあなたでも今揉めるでしょ?
それがマッサージであり、資格もなにもないです・・・

ただ医療請求できるから在宅マッサージにまわされるだけ。
多くのエステやら足揉みなんかは、民間療法者やカイロの人が主です。

あなたが数日後にマッサージという名前を使わずに開業することだってできます。
国家資格と民間療法の区別が明確じゃないために揉むというマッサージは半無意味です。
 

【回答への返信】
> マッサージオンリーは間違っても辞めたほうがいいです。
> だってあなたでも今揉めるでしょ?

マッサージは確かに誰でもできますよね・・・。
民間資格もいろいろありますし。
 

 
【質問】
あはき師の将来性について
 

【回答】
あマ指師とPT、OTとでは知識、技術、においてレベルが格段に違います。この差は歴然です。

流石にPT、OTは医学的知識や志の高さから、生涯勉強を続けるという姿勢が見えますが、あマ指師には揉んで終わり、たとえ福祉の現場で施術しようが、何事に対しても勉強していないから、わからないの一言で片付けてしまう傾向があります。

仮にも医療従事者なのに、医学書すら開かないのが現実です。
私の知っているあマ指師の大半がこうです。
 

 

初めてこれを見たときは、怒りとやりきれない感情に潰されそうになりました。

これからあマ指師免許を取ろうと考えている人がこのような回答を得るような状況なのです。
 

しかしこのような状況は他ならぬあマ指師自身が招いた結果だと言えます。

 

もっと勉強しましょうよ

 

あマ指師はもっと勉強しないといけません。

そしてもっと世の中での地位を向上させていきましょうよ。
 

実は以前、鍼灸師・あマ指師対象のセミナー運営に関わっていたことがあります。

そのときに「学校で学んだだけでは技術に自信が持てない」というような声をたくさん耳にしました。

当時、私は力不足でそのような受講生の力になることができませんでした。
 

それから私はいろいろな技術セミナーに参加したり、勉強しました。

そしていまでは揺るぎない自信を持って施術することができます。
 

ずっと、自分だけのためではなく、以前は力になれなかった「技術に自信を持てないあマ指師」のためにも技術を体系化してきました。
 

私自身、技術に自信を持てない時期がありました。

だからこそ同じように悩んでいるあマ指師の力になりたいのです。

 

日本あマ指医学会の理念

 
全てのあマ指師が自信を持って施術できるようになること。

全てのあマ指師が活躍し尊敬される世の中になること。
 

そうなることが患者さんのためになり、いまよりも世の中が良くなっていくことになると信じています。

当会ではその理念を達成するために、あん摩マッサージ指圧師に向けての技術セミナーを開催していきます。

日本あマ指医学会 代表 稲田靖人